お誘いを受け初めて行った
「長良川の鵜飼」
岐阜と私の住む愛知、近隣なのに「鵜飼」は私にとっては別世界のもの
そういう感覚でいただけに、心が揺れるほどの感動でした。
今回本当に伺って良かったと心底思いました。
長良川の鵜匠は現在6名、宮内庁に属し(国家公務員)
世襲で受け継がれています。
正式名は宮内庁式部職鵜匠と言います。
写真ではわかりにくいのですが、
鵜が一生懸命、鮎を捕って顔を上げた瞬間を撮影、
撮影しながら何故か感動して泣けて来ました。
鵜匠と鵜の信頼関係になのか、
1300年以上前から脈々と続けられている鵜飼そのものになのか、
兎に角、自然と涙が出てしまいました。。。。。
鵜舟が横並びになり浅瀬に鮎を追い込む「総がらみ」
かがり火が闇夜に浮かんで圧巻でした。
鵜飼のスタートは山手からの打ち上げ花火が合図となります。
打ち上げ花火が上がった途端、私の心臓もドキドキでした♪
予約して下さった舟は「菊鳳丸」といい、
幸運にも今の天皇、皇后両陛下が乗られたお舟でした!
他の舟よりもちょこっと頑丈に造られてます!?と
船頭さんが(冗談ですが)。
前日は大雨が降り川の水が濁っていて心配でしたが、
いざ鵜飼が始まれば、風が涼しく舟の中は快適でした。
鵜飼が終わり、舟の縁に乗って羽根を乾かす鵜たち。
この時必ず、つがいで乗るのだそうです(雄、雌関係なく2羽で)
私たちの舟の前でこの様子を見せて下さった鵜匠さんは
鵜匠家一統の杉山さん、このあと鵜たちにこの日初めてのご飯を
あげて行きます。働きに応じてご飯の量も違うそうです。
このシーンにも胸が熱くなってしまって。。。。。
何だか最近、歳を重ねていくうち、
心が揺さぶられるような感動とか、涙とか、
そういうものがどんどんと希薄になっていくような気さえしていました。
鵜飼はそんな自分に身体が震えるような感動を再び与えてくれました。
この1枚、
大好きな明治の版画家・小林清親の作品に
似ている気がして、ちょっと嬉しくなってUP。。。。
つづく。