4月の一日は雨で始まりました。
少し間が空いてしまいましたが、
奈良の旅の第一の目的、
それは細田家のお雛さまを拝見することでした。
細田家は奈良市の文化財に指定されたお宅、
ひとたび玄関へ足を踏み入れると、
時が止まってしまったかのような静けさに
身も心も引き締まるかのようでした。
左に小さな来客用のお部屋が、
こちらは昔お手伝いさんのお部屋だったところだそう。
年代物のランプシェードが和の雰囲気とマッチした
あたたかな空間でした。
90年近く経っているお雛さまです。
刀や扇子などの小物は象牙で作られています。
掛け軸はそれよりもずっと以前のものだそう(圧巻です)
御殿飾りは古いものほど小さいのだとか。
どれも息を呑むほど精巧に作られていました。
毎年おひとりで雛祭りの室礼をされている細田さまが
赤ちゃんの頃の産着だそうです。
西洋の花ばかりを染め抜いたもの(艶やかです)
別冊「太陽」でしか見たことのなかった、
水屋のミニチュア、
日本版ドールハウスとでも表現したい、
言えそれ以上にリアルでした。
菜切り包丁、刺身包丁もちゃんと刃がついています。
三人官女の一人がチンを連れています(徳川美術館にも
展示されていた記憶が)
大きな張り子の戌、
見事なまでの刺繍が施されたお重かけを敷物に、
素敵な室礼でした。
たっくさん写真を撮りました。
まだまだUPしきれないほどデス。。。。
今日はこのくらいにして、
後半へつづく。